平成27年度研究事業

本人・家族の視点を重視する認知症ケアに向けたグループホームの地域拠点化と、新たな本人視点の質確保策のプロセス開発に関する調査研究事業
(厚生労働省/平成27年度 老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業)

1.事業実施目的
認知症の人自身がより良く暮らせているかを「本人の暮らしの状況」や「より良い暮らしの実現の支援」によって評価する視点へ移行することが求められており、それに対応するため、本人視点に基づく質確保のプロセス開発を行うことを目的とする。また、各評価制度や運営推進会議等の特徴を活かしつつ、本人の状況把握とより良い暮らしに向けた支援の点検、協議、共創の場の創出にかかる有効な取組や運営手法について検討を行うことも、併せて目的とする。

2.事業概要
1.本人の状態像の状況を把握するための手法、ツール等の検討・作成・試行調査
1)作成したツール
①「本人の暮らしの状況把握・確認シート」個票
②「本人の暮らしの状況把握・確認シート」全体表
③「体制と運営に関する確認シート」
④「地域関係者意見・提案シート」
⑤「課題改善取組シート」

2)試行調査
17都道県、83事業所において、上記①~⑤のシートを使用して、グループホーム事業所の自己点検、運営推進会議のおける説明と意見・提案聴取、課題改善への取り組みまでの、一連の試行を行い、事業者、運営推進会議参加者、現行外部評価の評価調査員に対してアンケート調査を行った。

2.試行調査結果の整理・分析・検討し、本人の状況把握と支援の点検、協議、共創の場づくりとなる取組や運営手法について検討。

>>平成27年度老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業報告書(PDF:約3MB)